セッション詳細

[3LS-01]小麦アレルゲン解析から生まれたω5-グリアジン欠失食用小麦の実用化に向けた取り組み

2025年8月29日(金) 12:00 〜 12:50
G会場(3F 134)
司会:村田 容常(東京農業大学 教授)
演者:森田 栄伸(島根大学,エイル裾野クリニック)

公益財団法人ニッポンハム食の未来財団 共催

会場:1号館3階134講義室(G会場)

学童期以降に発症する小麦アレルギーは、食物依存性運動誘発アナフィラキシーの病型をとり、その頻度は成人の約0.2%である。主要なアレルゲンは小麦グルテンタンパク質のω5-グリアジンであり、リコンビナントω5-グリアジンを利用した特異的IgE検査は小麦依存性運動誘発アナフィラキシーを高い精度で診断できる。この成果をもとにω5-グリアジン欠失小麦系統1BS-18を見出し、1BS-18食用小麦を開発した。それを用いた臨床研究及び実用化に向けた取り組みを紹介する。