講演情報

[2Bp-06]運動させたマウスにおける食事由来糖転移ヘスペリジンの抗疲労効果の検証

*緩詰 比香1、長田 恭一1、橋爪 雅志2、Tandia Mahamadou2 (1. 明治大学 大学院、2. 東洋精糖)
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キーワード:

糖転移ヘスペリジン、抗疲労効果、マウス

【目的】
 過度な運動による筋肉の収縮は, 活性酸素種(ROS)の産生を増加させ, 骨格筋の酸化ストレスを促進して疲労が生じる. 糖転移ヘスペリジンは, 水溶性と体内への吸収性を高めた素材である. 本研究では, 運動させたマウスに糖転移ヘスペリジンを与えた場合の疲労予防効果について検証した.

【方法】
 糖転移ヘスペリジンの摂取レベルを設定するために4週齢の雄性ICR系マウスにAIN76基準食(C群), 基準食+0.5%糖転移ヘスペリジン添加食, 基準食+1.0%糖転移ヘスペリジン添加食を2週間与えて飼育した. その結果, 抗酸化作用が強化され, 肝臓に炎症を及ぼさないレベルを考慮し, 糖転移ヘスペリジンの飼料への添加濃度を0.75%とした. 3週齢の雄性ICR系マウスにAIN76基準食(C・CE群), 基準食+0.75%L-カルノシン添加食(LH群), 基準食+0.75%糖転移ヘスペリジン添加食(HE群)を4週間与えて飼育した. C群以外の運動負荷群には, 週に5回トレッドミルシステムによる走行運動を負荷した. なお, 飼育21日目に耐久走行試験を, 解剖2日前には強制水泳試験を行った. その後, 心臓採血死させて血液と組織を採取し, 種々のパラメータを解析した.

【結果と考察】 
 トレッドミル走行時間は, CE群と比べてHE群で有意に増加した. HE群では走行時間が長くなっても乳酸値が上昇しにくいことが明らかとなった. 抗酸化酵素のSOD活性は, 赤血球ではCE群と比べてHE群で有意に低くなった. 肝臓サイトゾルでは, CE群と比べてLE群及びHE群で有意に高くなった. カタラーゼ(CAT)活性は, 赤血球ではCE群と比べてHE群で有意に高くなり, 肝臓サイトゾル及び筋肉ではC群と比較してCE群で低くなる傾向となった. 血漿TBARSレベルはCE群と比べてHE群で有意に低くなった. 以上のことから, 運動負荷によって酸化ストレスが生じてCATなどの抗酸化酵素活性が低くなったが, 糖転移ヘスペリジンの抗酸化作用により持久力が向上して疲労が抑えられる可能性が予想された.

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