講演情報
[2Ep02]発達段階ごとのパパイヤ葉の機能性成分解析
*解良 康太1、相馬 孝亮1、杉本 七海1、井上 陽菜1、遠藤 明仁1、飯嶋 益巳1 (1. 東京農業大学)
キーワード:
パパイヤ、カルパイン、γ-アミノ酪酸
【目的】 パパイヤは,熱帯,亜熱帯地方で栽培される草本植物であり,主に果実の収穫のために栽培されている.アジア圏ではパパイヤ葉の食材利用に加えて,マラリアやデング熱の治療などで効果があるとされ,民間薬として活用されてきた.しかしながら,成熟段階が異なる葉の機能性成分の違いについて情報が不足していた.そこで,機能性に富んだパパイヤ葉の食品利用拡大に向けて,発達段階の異なるパパイヤ葉の機能性成分の違いを評価した結果について報告する.【方法】パパイヤ葉は茨城県ひたちなか市のやぎぬま農園で露地栽培されているものを採取した.パパイヤ葉は幹の中央部から展開を始め,発達とともに葉柄が伸びていく.また,葉の色は黄緑色から鮮やかな緑となり,成熟用では濃い緑色になっていく.そこで,同じ日にそれぞれの木から4段階に発達段階を分けて葉を採取した.80%メタノールで成分抽出後,LC/MSを用いて解析を行った.また,プロテアーゼ活性についても,カゼインを基質として評価した.【結果】パパイヤ特異的な機能性成分であるカルパインおよびその誘導体は若葉で多く,成葉で低下していた.また,機能性表示食品の機能性関与成分として知られるγ-アミノ酪酸(GABA)は,葉の成熟に伴い増加傾向があった.パパイヤ葉のGABAの量は平均70 mg/100 g-乾燥重量であり,緑茶の含有量の約半分であるが,機能性表示食品として利用できる可能性が示された.プロテアーゼ活性は若葉の方が高かったことから,肉のテンダライズ処理の場合には若葉の方が適していることが示唆された.従って,期待する機能性とその関与成分量の管理のためには,葉の発達段階を考慮することが重要であることが示唆された.
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