講演情報

[2Ep05]長い間謎だったテアルビジンにミトコンドリア活性化能力があった!

*沼田 治1、田中 隆2、原 征彦3、永井 明彦4、武政 徹1 (1. 筑波大学、2. 長崎大学、3. 茶研究・原事務所株式会社、4. 北陸先端科学技術大学院大学)
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キーワード:

紅茶、テアルビジン、筋持久力、筋肥大、生活体力年齢

【目的】 我々は紅茶やウーロン茶に含まれる高分子ポリフェノールがミトコンドリアの膜電位を上昇させることを発見し,その精製法を確立した (Fujihara et al. Biosci. Biotechnol. Biochem. 71(3). 711-719, 2007).これらの高分子ポリフェノールが電子伝達系を活性化していると考え,MAF(Mitochondria activation factor) と命名した.MAFを2型糖尿病モデルマウスに摂取させると血中の糖や脂肪の消費を促し,脂肪肝の発症を抑えた.MAFは運動との併用でマウスの筋持久力を向上させ,マウスの筋肥大を促進した.55歳から69歳のカーブスジャパン会員40名にMAF(1g/日)を80日間摂取してもらった結果,生活体力年齢が1.5歳若返った.最近,MAFの実体を明確にすることを目的として,MAFの定量化と迅速な調製法を再検討した.
【方法】 Cosmosil 5C18-ARII カラムを用いたHPLC法で,紅茶茶葉 60% エタノール抽出物からテアルビジン画分を分取した.このテアルビジン画分と精製したMAFをCosmosil 5C18-ARII カラムを用いたHPLC法で比較した.次にMAFに対応するテアルビジン画分を分取して,精製したMAFと核磁気共鳴13C NMRスペクトルの比較検討を行った.
【結果】 MAFがテアルビジンの疎水性画分であることが,① Cosmosil 5C18-ARII カラムを用いたHPLCの溶出パターンの比較,② 核磁気共鳴13C NMRスペクトルの比較などによって,明らかになった.我々は謎多き物質,テアルビジンがミトコンドリアを活性化して「紅茶の運動能力増強成分」として機能することを世界で初めて発見した.

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