講演情報

[P027]茶葉に含まれるカテキン類の定量分析
~品種や産地の異なる茶葉の比較~

*池田 涼音1、市来 弥生1、松本 恵子1 (1. 株式会社島津製作所)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

カテキン、ポリフェノール、高速液体クロマトグラフ、機能性成分

[概要]国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以降、農研機構)と島津製作所は、「食」の機能性成分解析を目的とした共同研究により、農産物や食品に含まれる機能性成分の簡便で迅速かつ正確な分析手法の開発を行っている。今回は、農研機構と共同開発した茶葉中のカテキン類の分析方法「カテキン分析キット」を紹介する。カテキン類はポリフェノールの1種であり、肥満防止や認知機能の改善など、種々の生理作用と関わりがあることが知られている。一般的な茶葉にはエピガロカテキンガレート,エピガロカテキン,エピカテキンガレート,エピカテキンの4種のカテキンが主に含まれている。また、これらカテキン類に加えて、エピガロカテキンガレートやエピカテキンガレートのメチル化体を多く含む茶葉も流通している。本研究では、品種や産地の異なる複数の茶葉をサンプルとし、それぞれの茶葉に含まれるカテキン類11成分とカフェインを定量し、サンプル間で見られたプロファイルの差異について報告する。
[実験]2%りん酸水溶液とエタノールを1:1(体積比)で混合した抽出溶媒を用い、粉砕機で粉末状にした茶葉を30℃で60分間抽出した(以降、茶葉抽出液)。茶葉抽出液を2,000×gで5分間遠心分離した後、上清を超純水で10倍希釈し、分析試料とした。移動相として0.2%りん酸水溶液と100%メタノールを用い、Shim-packTM GISS C18を接続した高速液体クロマトグラフ i-Series LC-2050で分析を行った。
[結果]茶葉に含まれるカテキン類11成分とカフェインの定量を行った。カテキン類について、最も流通している品種「やぶきた」は7成分が検出され、メチル化カテキンは未検出であった。一方、「べにふうき」はメチル化カテキンを含む9成分が検出された。また、品種や産地の異なる茶葉中のカテキン類の含有量を比較し、各茶葉の特長や特性を科学的に明らかにすることができた。科学的データから明らかになった茶葉の特長や特性より、各品種の系統や味わいの考察を行った。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン