講演情報

[P120]凍結・解凍による魚肉テクスチャー変化の測定方法の標準化

*鈴木 桂太朗1、レド マーク アンソニー2、陶 慧3、渡辺 学2 (1. 東京海洋大学・大学院・食機能保全科学専攻、2. 東京海洋大学・食品生産科学部門、3. 日本大学・食品開発学科)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

食品冷凍、食品物性、食品食感

【目的】
食品のテクスチャー測定は品質評価において重要な指標であるが,測定条件や評価手法が統一されておらず,再現性や比較性に課題がある.本研究では,水産物の凍結・解凍に伴うテクスチャー変化を正確に定量評価できる最適なプローブ形状および移動速度を明らかにし,統一的な測定法の確立とそのマニュアル化を目指している.その実現に向け,大量のデータから有効なパターンや関係性を抽出できる機械学習の導入により、再現性・比較性の向上に有効だと考えた.しかし,水産物は個体差が大きく予測モデルの構築には不向きなため,まずは個体差の少ない豆腐をモデル食品として用い,大量の測定データを収集・解析し,予測モデルの基盤構築を行った.
【方法】
モデル食品として厚さ1 cmの豆腐を用い,凍結速度(-60℃,-20℃),保存期間(0日,1週間,1か月),および解凍経過時間(0時間,24時間)を組み合わせた各条件下でサンプルを作製した.保存温度は-20℃,解凍は庫内温度5℃の冷蔵環境で12時間静置し,サンプル中心温度が約1℃となるように設定した.テクスチャー測定は,3種類の円柱プローブ(3,5,10 [mm])と4段階の移動速度(1,2,5,10 [mm/s])を用いて実施し,各条件につき30回の押し込み試験を行った.得られたデータをもとに,機械学習を用いてテクスチャー特性と測定条件の関係性を解析し,予測モデルの構築を行った.
【結果】
機械学習による解析の結果,プローブ径や移動速度,およびサンプル状態(凍結速度・保存期間・解凍時間)とテクスチャー特性との間に,有意な関係性を示唆する傾向が見られた.豆腐をサンプルとして用いたものではあるが,テクスチャー測定における予測モデル構築の有効性を示すものであり,統一的な測定法の基盤としての可能性が示唆された.

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン