講演情報

[P121]フリージング中におけるアイスクリームの食感および物理性の変化

*高山 愛莉1、小島 尚樹2、杉谷 悠衣2、樫村 亮磨2、藤原 孝之1,2 (1. 中部大・院・応用生物学研究科、2. 中部大・応用生物学部)
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キーワード:

アイスクリーム、フリージング、オーバーラン、クライオSEM、官能評価

【目的】アイスクリーム製造において,フリージング中の食感の変化およびその評価に着目した研究は少ない.そこで,商業用バッチフリーザーを用いて,フリージング時間の異なるアイスクリームの食感を官能評価により比較するとともに,オーバーランの測定およびSEMによる微細構造の観察を行って,食感との関係を検討した.
【方法】バッチフリーザーを用い,牛乳,生クリーム,スキムミルク,砂糖,水および増粘剤(パンナネーヴェ)を原料としてアイスクリームを製造した.フリージング中のアイスクリームのオーバーラン(OR)は山型の推移を示すので,ORが最大値を示すフリージング時間,およびその前後2点ずつ,計5点の試料を採取し,順位法による官能評価,オーバーラン測定およびクライオSEMによる構造観察を行った.
【結果および考察】フリージング時間が6分,8分,10分,14分および20分のORは,それぞれ29%,42%,60%,44%および30%であった.官能評価の結果,ORが最大値を示したフリージング10分の試料は,同6分および20分の試料と比較し有意に柔らかかった.また,官能評価によるシャリ感は,同10分の試料が最も弱かった.ORが同程度の試料(6分と20分,並びに8分と14分)を比較すると,フリージング時間が短い試料の方が,シャリ感が強かった.クライオSEM観察によると,フリージング時間が8分までの試料には,氷結晶と考えられる細長く大きな粒子が観察され,10分以降の試料は,微細な粒子が多かった.以上より,フリージング時間が異なるアイスクリームにおいて,オーバーランに30%程度の差があれば硬さに差が認められた.シャリ感はオーバーランだけでは評価できず,クライオSEMによる氷結晶の状態観察を併用することが有効と考えられた.現在,卓上型アイスクリーム製造機を用いて,同様の検討を行っている.

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