講演情報
[P141]黄色ブドウ球菌の各種病原因子に対するパイナップル未利用資源抽出物の影響
*芹澤 麻衣子1、島村 裕子1、前田 茂2、加藤 光明2、増田 修一1 (1. 静岡県立大・院・薬食生命科学、2. エコ・技研(株))
キーワード:
黄色ブドウ球菌、パイナップル、ブロメライン、バイオフィルム、病原因子
【目的】
黄色ブドウ球菌 (S. aureus) は,病原因子を産生して,毒素型食中毒やアトピー性皮膚炎を引き起こすことから,これら生体影響を制御する方法が求められている.通常,パイナップルの果実の芯は,不可食部として廃棄されるが,芯にも多く含まれるタンパク質分解酵素であるブロメラインは,細菌性皮膚炎の緩和効果を示すことが報告されている.そこで,本研究では,通常廃棄されるパイナップル未利用資源を活用して,病原性細菌に起因する疾病の制御法を見出すことを目的に,S. aureusの病原因子に対するパイナップル未利用資源抽出物 (PUext) の影響について解析した.
【方法】
PUextを0.4,1.0および2.0 mg/mLに調製して,同濃度のブロメラインと比較した.活性成分の耐熱性を評価するため,PUextを95℃で15分間加熱したものも試験に供した.PUextまたはブロメラインを添加した培地でS. aureusを培養し,増殖,毒素産生,バイオフィルム形成および病原因子関連遺伝子の発現に及ぼす影響について,平板希釈法,Western blot,クリスタルバイオレット染色法,リアルタイムRT-PCR等を用いて解析した.
【結果】
S. aureusの増殖および毒素産生に対するPUextの影響を調べたところ,抑制効果は認められなかった.一方,バイオフィルム形成阻害能および分解能が認められ,加熱処理後もそれら活性は維持されていた.また,PUextは,S. aureusのクオラムセンシング関連因子 (RNAIII),バイオフィルム形成 (icaA) および溶血毒素産生 (hlb) に関連する遺伝子の発現を抑制した.同濃度でPUextとブロメラインのこれら活性を比較したところ,同程度の効果を示し,また,含有率を考慮すると,PUextにはブロメライン以外の活性成分が含まれることが示唆された.
黄色ブドウ球菌 (S. aureus) は,病原因子を産生して,毒素型食中毒やアトピー性皮膚炎を引き起こすことから,これら生体影響を制御する方法が求められている.通常,パイナップルの果実の芯は,不可食部として廃棄されるが,芯にも多く含まれるタンパク質分解酵素であるブロメラインは,細菌性皮膚炎の緩和効果を示すことが報告されている.そこで,本研究では,通常廃棄されるパイナップル未利用資源を活用して,病原性細菌に起因する疾病の制御法を見出すことを目的に,S. aureusの病原因子に対するパイナップル未利用資源抽出物 (PUext) の影響について解析した.
【方法】
PUextを0.4,1.0および2.0 mg/mLに調製して,同濃度のブロメラインと比較した.活性成分の耐熱性を評価するため,PUextを95℃で15分間加熱したものも試験に供した.PUextまたはブロメラインを添加した培地でS. aureusを培養し,増殖,毒素産生,バイオフィルム形成および病原因子関連遺伝子の発現に及ぼす影響について,平板希釈法,Western blot,クリスタルバイオレット染色法,リアルタイムRT-PCR等を用いて解析した.
【結果】
S. aureusの増殖および毒素産生に対するPUextの影響を調べたところ,抑制効果は認められなかった.一方,バイオフィルム形成阻害能および分解能が認められ,加熱処理後もそれら活性は維持されていた.また,PUextは,S. aureusのクオラムセンシング関連因子 (RNAIII),バイオフィルム形成 (icaA) および溶血毒素産生 (hlb) に関連する遺伝子の発現を抑制した.同濃度でPUextとブロメラインのこれら活性を比較したところ,同程度の効果を示し,また,含有率を考慮すると,PUextにはブロメライン以外の活性成分が含まれることが示唆された.
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