講演情報
[P147]抽出法の違いによるダイズ由来乳化タンパク質の収量・性状の比較
*Bui Thi Bao Chau1,2、野崎 翔平1、粉川 美踏1 (1. 筑波大学生命環境系、2. 日本学術振興会)
キーワード:
ダイズ、乳化タンパク質、タンパク質精製、サイズ排除クロマトグラフィー
【目的】乳化タンパク質は、食品や医薬品分野における重要な天然乳化剤として注目されている。食品に利用されるタンパク質は通常、アルカリおよび酸を組み合わせた沈殿法を用い、等電点にもとづいて分離されるが、この方法はタンパク質構造を著しく変化させる可能性がある。本研究では、大豆タンパク質をモデルとして異なる抽出方法を比較することにより、効率的な乳化タンパク質の抽出および精製、さらに乳化特性に関する分子レベルでの理解を深めることを目的とした。
【方法】使用した二つの抽出方法は、(1) アルカリ酸沈殿法(AAP)および (2) 緩衝液中での湿式微粉砕法(WMB)であり、後者は私たちの研究グループによって以前確立された同時粉砕抽出法(Bui et al., 2022)を応用したものである。AAPでは、ダイズ粉末を脱脂し、pHをそれぞれ9.0および5.5に調整した後、凍結乾燥を行った。一方WMBでは、全粒ダイズを使用し、中性HEPES緩衝液(pH 7.5)中で湿式粉砕を行い、粗タンパク質は分析まで緩衝液中に保持された。得られた粗タンパク質は、ビシンチニン酸(BCA)アッセイを用いて定量し、SDS-PAGEおよびサイズ排除クロマトグラフィーで分離・分析した。その後、得られた分画の乳化活性を評価し、比較した。
【結果】2つの方法間で、タンパク質の回収率、プロファイルおよび活性に有意な差異が観察され、収率、タンパク質の特性、および機能的性能の間に複雑な関係が存在することが示唆された。
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【方法】使用した二つの抽出方法は、(1) アルカリ酸沈殿法(AAP)および (2) 緩衝液中での湿式微粉砕法(WMB)であり、後者は私たちの研究グループによって以前確立された同時粉砕抽出法(Bui et al., 2022)を応用したものである。AAPでは、ダイズ粉末を脱脂し、pHをそれぞれ9.0および5.5に調整した後、凍結乾燥を行った。一方WMBでは、全粒ダイズを使用し、中性HEPES緩衝液(pH 7.5)中で湿式粉砕を行い、粗タンパク質は分析まで緩衝液中に保持された。得られた粗タンパク質は、ビシンチニン酸(BCA)アッセイを用いて定量し、SDS-PAGEおよびサイズ排除クロマトグラフィーで分離・分析した。その後、得られた分画の乳化活性を評価し、比較した。
【結果】2つの方法間で、タンパク質の回収率、プロファイルおよび活性に有意な差異が観察され、収率、タンパク質の特性、および機能的性能の間に複雑な関係が存在することが示唆された。
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