講演情報

[3Ap02]モウソウチクからの水溶性免疫賦活活性成分の抽出と分離

*谷口 睦1、小早川 孔伽1、椎葉 究1、刀祢 重信1、平本 茂1、安部 智子1 (1. 東京電機大学大学院理工学研究科)
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キーワード:

竹、モウソウチク、抗酸化活性、免疫賦活活性

【目的】国内に多量に存在するモウソウチク (イネ科タケ亜科マダケ属) は, 農耕に適さない地などでも生育可能であり, 成長が非常に早く, 有望なバイオマス資源として注目されている. 我々は, モウソウチクから抽出した水溶性成分BOS (Bamboo Originated Substance) 中に, 抗酸化活性の高い抗炎症成分および免疫賦活活性を示す成分が含まれることを見出し, 研究を進めてきた. 本発表では, モウソウチクBOSからの免疫賦活活性成分の分離について報告する.
【方法】湿式または乾式粉砕後のモウソウチクをセルラーゼ処理した後, 固液分離した液体部分をBOSとして回収した. BOS をエタノール沈殿法, 限外ろ過, イオン交換カラムによって分画した. BOS分画試料に対して, 全糖量, 抗酸化活性, 免疫賦活活性を評価した. 免疫賦活活性は, マウス腹水由来マクロファージ細胞株 RAW264.7 に BOS 分画試料を作用させた時の NO 産生量を Griess 法により測定した.
【結果】モウソウチク 100 g あたり, BOS の収量は 6 g であった. BOS 活性画分を RAW264.7 細胞に 1 µg/ml 作用させた場合, 大腸菌由来 Lipopolysaccharide (LPS) を1 µg/mlで作用させた場合と同等な NO 産生量が検出された. Toll-like receptor 4 阻害剤である TAK242 を添加した RAW264.7 細胞に BOS 活性画分 1 µg/ml を作用させた場合, NO 産生量が 約53% 減少した. また, LPS 不活性剤であるポリミキシンB を添加した場合, 免疫賦活活性は阻害されないことが確認された. ゲルろ過クロマトグラフィーと全糖量測定結果から, BOS 免疫賦活活性画分は分子量100,000 以上の糖を多く含む成分であることが予測された.
謝辞:本研究の一部は, 東京電機大学分析センターの支援により行った.

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