講演情報
[3Ap05]ヒロメ(Undaria undarioides)から調製した膜小胞の免疫賦活能
*伊藤 智広1、世古 夏美2、伊藤 裕子3、赤尾 幸博4 (1. 三重大・院 ・生資、2. 三重大・生資、3. 大阪医薬大、4. 岐阜学大・院・連合創薬)
キーワード:
ヒロメ、ヒロメから調製したエクソソーム様膜小胞、免疫賦活、誘導型一酸化窒素合成酵素、シクロオキシゲナーゼ2
【目的】近年,植物に含まれるエクソソーム様膜小胞(plant exosome-like nanoparticles, PELNs)が樹状細胞による抗原提示能を増強することが分かり,免疫賦活剤としての利用が期待されている.我々は,食経験のある海産物に含まれるエクソソーム様膜微小胞の機能研究を進めており,今回,三重県の熊野灘沿岸で採取したヒロメから調製したエクソソーム様膜小胞(Undaria undarioides exosome-like nanoparticles, 以下UELNs)の免疫賦活能について検討した.
【方法】三重県尾鷲市熊野灘沿岸にて採取したヒロメを氷冷したリン酸緩衝液中で粉砕後,遠心分離にて上澄みを回収した.この上澄みをさらに超遠心に供し,UELNsを調製した.UELNsの粒子径はNanosightにより測定し, UELNsの外観および細胞内におけるUELNsの局在状況の確認を走査型および透過型電子顕微鏡により観察した.UELNsによるマクロファージの活性化の評価は,マウスマクロファージRAW264.7細胞に添加することで産生される一酸化窒素の濃度を指標とした.また,誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)や炎症性サイトカインのmRNA発現量については,定量的リアルタイムPCR(qRT-PCR)法にて検討した.さらに,UELNs刺激した細胞とLPSにより刺激した細胞におけるmRNAおよびmiRNAの発現比較解析を東レ3D Gene micro arrayにてそれぞれ行い,作用機構を推察した.
【結果・考察】超遠心法により回収したUELNsの平均粒子径は197 nmであった.走査型電子顕微鏡像からも比較的均一な粒子増であることが確認された.また,このUELNsはヒロメの細胞における微細構造体である褐藻胞に多く観察された.この回収UELNsを0.45 µmのフィルターにて処理後,UELNsのマクロファージの活性化をRAW264.7細胞からの一酸化窒素濃度により評価したところ,3 µg/mLの処理濃度までは濃度依存的に一酸化窒素の産生を促進させた.また,qRT-PCR法によりiNOS, COX2, TNFαおよびIL-6のmRNA発現解析を行ったところ,いずれもLPSにより刺激した細胞の発現量よりも顕著に低い発現量であったが,UELNs処理により発現誘導が確認された.mRNA発現比較解析からUELNs刺激した細胞とLPSにより刺激した細胞では,6割弱の遺伝子が共通した変動を示すことを確認した. 現在miRNA発現の比較解析を進めている.
【方法】三重県尾鷲市熊野灘沿岸にて採取したヒロメを氷冷したリン酸緩衝液中で粉砕後,遠心分離にて上澄みを回収した.この上澄みをさらに超遠心に供し,UELNsを調製した.UELNsの粒子径はNanosightにより測定し, UELNsの外観および細胞内におけるUELNsの局在状況の確認を走査型および透過型電子顕微鏡により観察した.UELNsによるマクロファージの活性化の評価は,マウスマクロファージRAW264.7細胞に添加することで産生される一酸化窒素の濃度を指標とした.また,誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)や炎症性サイトカインのmRNA発現量については,定量的リアルタイムPCR(qRT-PCR)法にて検討した.さらに,UELNs刺激した細胞とLPSにより刺激した細胞におけるmRNAおよびmiRNAの発現比較解析を東レ3D Gene micro arrayにてそれぞれ行い,作用機構を推察した.
【結果・考察】超遠心法により回収したUELNsの平均粒子径は197 nmであった.走査型電子顕微鏡像からも比較的均一な粒子増であることが確認された.また,このUELNsはヒロメの細胞における微細構造体である褐藻胞に多く観察された.この回収UELNsを0.45 µmのフィルターにて処理後,UELNsのマクロファージの活性化をRAW264.7細胞からの一酸化窒素濃度により評価したところ,3 µg/mLの処理濃度までは濃度依存的に一酸化窒素の産生を促進させた.また,qRT-PCR法によりiNOS, COX2, TNFαおよびIL-6のmRNA発現解析を行ったところ,いずれもLPSにより刺激した細胞の発現量よりも顕著に低い発現量であったが,UELNs処理により発現誘導が確認された.mRNA発現比較解析からUELNs刺激した細胞とLPSにより刺激した細胞では,6割弱の遺伝子が共通した変動を示すことを確認した. 現在miRNA発現の比較解析を進めている.
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