講演情報
[2Lp05]ピンホールマシン処理によるアズキの煮熟特性の変化
*加藤 淳1、新田 康典2、鎌田 善樹2 (1. ホクレン農業協同組合連合会、2. 長谷部商事株式会社)
キーワード:
アズキ、ピンホールマシン、石豆、煮熟特性、吸水特性
【目的】アズキなど豆類では,劣悪な保管条件で長期間貯蔵した場合や,栽培時の気象条件によって,吸水特性や煮熟特性が著しく低下したいわゆる石豆が発生する.しかし,石豆は外見からは判断できないため,煮熟時に未煮熟粒が発生すると,調理加工現場では問題となる.そこで,子実の表面に小孔を開けることが可能な処理機*(ピンホールマシン;以下PHMと略)を用いることにより,石豆の解消を目的とした煮熟特性の変化について検討した.
【方法】予備試験として,PHM処理の有無による吸水特性の経時変化(供試品種:きたろまん)について調査した.煮熟特性については,異なる栽培条件のアズキ試料3品種(きたろまん,エリモ167,有機エリモショウズ)を供試して,①無処理,②PHM1回処理,③PHM2回処理の3条件で,煮熟試験(加水量3倍,圧力鍋で20分加圧調理後10分保持)を行い,煮熟増加比(煮熟前後の重量増加比)を求めた.
【結果】吸水試験の結果,吸水増加比が2.0に達するのに無処理では13時間を要したが,PHM処理区では9.5時間で達し,吸水速度の上昇が認められた.そこで通常栽培のアズキ2品種により煮熟試験を行った結果,一定の煮熟条件下では両品種とも,無処理(煮熟増加比2.2前後)に比べPHM1回処理では煮熟増加比が2.7まで上昇し,2回処理では3.0まで上昇した.また,有機栽培アズキを用いた煮熟試験の結果では,無処理では石豆の存在が認められ煮熟増加比が1.9程度と低かったが,PHM処理により煮熟増加比は上昇し,1回処理,2回処理ともに石豆は認められなかった.これらの結果から,PHM処理により石豆が解消することが示唆された.また,通常のアズキにおいても煮熟時間の短縮が可能となり,煮熟に係るエネルギーコストの削減が期待される.
*:特許第7080506号「種子の処理装置」(2022年5月27日登録)
【方法】予備試験として,PHM処理の有無による吸水特性の経時変化(供試品種:きたろまん)について調査した.煮熟特性については,異なる栽培条件のアズキ試料3品種(きたろまん,エリモ167,有機エリモショウズ)を供試して,①無処理,②PHM1回処理,③PHM2回処理の3条件で,煮熟試験(加水量3倍,圧力鍋で20分加圧調理後10分保持)を行い,煮熟増加比(煮熟前後の重量増加比)を求めた.
【結果】吸水試験の結果,吸水増加比が2.0に達するのに無処理では13時間を要したが,PHM処理区では9.5時間で達し,吸水速度の上昇が認められた.そこで通常栽培のアズキ2品種により煮熟試験を行った結果,一定の煮熟条件下では両品種とも,無処理(煮熟増加比2.2前後)に比べPHM1回処理では煮熟増加比が2.7まで上昇し,2回処理では3.0まで上昇した.また,有機栽培アズキを用いた煮熟試験の結果では,無処理では石豆の存在が認められ煮熟増加比が1.9程度と低かったが,PHM処理により煮熟増加比は上昇し,1回処理,2回処理ともに石豆は認められなかった.これらの結果から,PHM処理により石豆が解消することが示唆された.また,通常のアズキにおいても煮熟時間の短縮が可能となり,煮熟に係るエネルギーコストの削減が期待される.
*:特許第7080506号「種子の処理装置」(2022年5月27日登録)
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
