講演情報
[P064]種子用スイカ(Citrullus mucosospermus(Fursa))から単離したコニフェリルアルコールの皮脂合成促進作用
*藤田 信吾1、橋詰 利治1、井上 翔貴2、福田 隆志3、伊藤 智広2 (1. (株)萩原農場生産研究所、2. 三重大・院・生資、3. 近畿大・農)
キーワード:
種子用スイカ、皮脂合成、コニフェリルアルコール、リノール酸、SZ95細胞
【目的】皮脂腺から分泌された皮脂は,皮膚表面で汗と混ざり皮脂膜を形成し,皮膚を保護する役割を担っている.ヒトの皮脂分泌量は,思春期では増加するが,年齢とともに減少する.皮脂分泌の減少は皮膚保護能力を低下させ,強いかゆみや炎症を引き起こすため,保湿剤と合わせて皮脂分泌を促進する成分の利用が望まれる.種子の胚乳部分が食用となる種子用スイカ(Citrullus mucosospermus(Fursa))は,乾燥耐性を持つことが野生種のスイカと類似している.野生種のスイカであるカラハリスイカ(Citrullus lanatus sp.)は,保湿や抗酸化作用などを示し,化粧品やサプリメント原料に利用されている.栽培種でありながら野生種の特徴を持つ種子用スイカを化粧品原料として利用可能か判断するため,皮脂合成への影響について検討した.
【方法】種子用スイカ果実搾汁液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し,皮脂合成量を指標に成分の精製および同定を行った.細胞毒性試験はWST-1法,皮脂合成評価はヒト皮脂細胞株SZ95細胞にリノール酸(Linoleic acid,以下LA)刺激した際に合成される脂質滴をOil Red O染色比色検定法(540 nm)により行った.さらに,コニフェリルアルコール(Coniferyl alcohol,以下CA)処理した細胞で確認された脂肪合成促進効果について詳細な解析を進めるため,細胞内の脂質総体(リピドーム)を網羅的に解析した.
【結果】種子用スイカ果実搾汁液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分画した,10,20,30,40,50,および100%MeOH溶出画分に,LA刺激SZ95細胞における皮脂合成促進効果を確認した.20%MeOH溶出画分に着目したところ,CA,コニフェリン,イソコニフェロサイド,クマリルアルコールの4種を単離・同定した。4種の化合物のうちCAは300 µMの処理で皮脂合成を約1.7倍促進させた.リピドミクス解析の結果からも総脂質含量はCA処理により増加したことが示され,特にコレステロールエステル,カルジオリピン,単純脂質の増加が顕著であった.
【方法】種子用スイカ果実搾汁液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し,皮脂合成量を指標に成分の精製および同定を行った.細胞毒性試験はWST-1法,皮脂合成評価はヒト皮脂細胞株SZ95細胞にリノール酸(Linoleic acid,以下LA)刺激した際に合成される脂質滴をOil Red O染色比色検定法(540 nm)により行った.さらに,コニフェリルアルコール(Coniferyl alcohol,以下CA)処理した細胞で確認された脂肪合成促進効果について詳細な解析を進めるため,細胞内の脂質総体(リピドーム)を網羅的に解析した.
【結果】種子用スイカ果実搾汁液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分画した,10,20,30,40,50,および100%MeOH溶出画分に,LA刺激SZ95細胞における皮脂合成促進効果を確認した.20%MeOH溶出画分に着目したところ,CA,コニフェリン,イソコニフェロサイド,クマリルアルコールの4種を単離・同定した。4種の化合物のうちCAは300 µMの処理で皮脂合成を約1.7倍促進させた.リピドミクス解析の結果からも総脂質含量はCA処理により増加したことが示され,特にコレステロールエステル,カルジオリピン,単純脂質の増加が顕著であった.
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