塩谷 将吾(社会医療法人 平成醫塾 苫小牧東病院 地域連携室)
荒木 友斗(社会医療法人交雄会メディカル 交雄会 新さっぽろ病院)
藤原 杏(医療法人秀友会 札幌秀友会病院)
藤巻 栞奈(社会医療法人 貞仁会 新札幌ひばりが丘病院 療養病棟)
病院は医療機能の高度化と効率化を図るとともに、事業モデルを病院完結型から地域完結型に転換することを求められている。
また、病院経営者は、地域におけるポジショニングを見極めた上で、人的資源への投資に加え、地域内の病院との統合・再編も経営上の重要な選択肢になりつつある。かかる状況下、病院経営者は、適切なタイミングで投資や統合・再編を実行できる
よう、常に機動的かつ多様な資金調達手段を確保しておくことが求められる。加えて、近年の建築費高騰を受け建物・設備更新等の不動産コストの増加、さらに病院施設に要するランニングコストの増加は、不動産のイニシャルコスト及びライフサイクルコストを考慮し長期的なスパンで病院経営を行うことの重要性をますます高めていると言える。
今回は、病院の経営戦略・ファイナンスの専門家であり、病院の統合・再編に対するアドバイス経験豊富なKPMG ヘルスケアジャパン株式会社の松田淳氏、病院不動産をリートで保有することにより病院運営を支えるヘルスケアアセットマネジメント株式会社の吉岡靖二氏及び櫛毛昇氏をお迎えし、病院・関係施設をリートに組み入れる際の論点やその整理方法に加えて、取得後の維持管理等の具体例をご紹介しながら、病院運営におけるリートの活用について幅広くディスカッションを行う。なお、冒頭、国土交通省より病院及びヘルスケア施設に関して、リートを含む不動産証券化手法の仕組みやその活用の意義について解説するとともに、普及に向けた取組みをご紹介いただく。
また、松田氏よりマクロの視点で地域医療構想や不動産のライフサイクルコストにも触れて病院経営についてご講演いただく。
【セミナー概要】
1. 講演「病院不動産を対象とするヘルスケアリート普及促進の取組」
国土交通省 不動産・建設経済局 不動産市場整備課 不動産投資推進室 課長補佐 吉岡徹
2. 講演「再編・統合を見据えた病院の経営、ファイナンス、投資戦略への示唆」
KPMG ヘルスケアジャパン株式会社 代表取締役・パートナー 松田淳
3. パネルディスカッション「病院運営におけるリートの活用・事例について」
座長:一般社団法人不動産証券化協会 業務ディビジョン長 小泉裕雅
パネリスト:KPMG ヘルスケアジャパン株式会社 代表取締役・パートナー 松田淳
ヘルスケアアセットマネジメント株式会社 取締役会長 吉岡靖二
ヘルスケア業務推進部長 櫛毛昇